記憶をテーマにした"Caretaker"から、
フランスの繊維メーカーの老舗：SAINTJAMESの80s⁻90s新品・ウェッソン
バスクシャツをメディウムにした1枚が登場↑
“Care～”シリーズの野外に放置し、
日光や雨風による自然褪色で、普段生活していると目に見えない時の流れを服にとどめ、服の意匠にするシリーズ「　month later」。
こちらわ猛暑3か月間を過ごした1枚。
「太陽光わ破壊光線」であると云ふことを如実に表したサンフェード。
一身に浴びた陽光により褪色した薄いベージュのほうが元の生地の色に見えますが、
両脇の下と袖に見受けられる濃いベージュのほうが地の色で、凄まじい褪色具合が確認できます。
解れたボートネックにわ新たにハンドステッチをかけました。
胸元にわシルク糸で、このシリーズのアイコニックな木をモティーフにした刺繍が入りマス。
左袖のSAINT JAMESタグの下にわCTのイニシャル刺繍。
背面の色残りの方が強いで賞か。
全方向リヴァーシブルでも楽しめる、
マルセル・デュシャン、マルタン・マルジェラ的なエスプリとズラし感覚あふれる1枚。
サイズ：L
肩60㎝ 袖54㎝ 身幅57㎝ 着丈69㎝
20年所有しておりましたが流石の堅牢さ。
目立ったダメージわ首元と左裾下の糸の解れのみ↑
元の色を巻き込み外側にラウンドした解れた首元の形も良く、巨人タグ時代のJ.CREWのフィッシャーマンを思わせます。
裏を返すと、
元の色味がコレかと脅かされます。
こちらわ逆に首元のみ褪色していて、
そのミニマルな妙も楽しいですね。
サイズも大きい個体で、
インアウト問わず汎用性の高いオンリーワンな1枚かとちゃん＝P
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"Caretaker"シリーズの木の刺繍ですが、
実話：ヴェルナー・ヘルツォーク監督の名作、
『フィッツカラルド』の劇中に出てくる
アマゾンのジャングルのゴムの木に樹液を取るために刻まれた模様デス。
その形象の魅力だけでなく、
有史以前の人と自然を巡る関係性を文字通り象徴しているように観えまして、記憶をテーマにしたこのラインで引き継ぐ形と愛なりました。
糸仕事の最中に様々な物が去来イタしマス。
我々わ解読する術を持たないが、
ゴムの木から垂れる樹液にも沢山の記憶が秘められていることでしょう。